魔王と理想の世界へ…(下)

f:id:sartur-laurant-shk:20171121151510j:plain*スラタン
「ぷるぷる…
 とびらをひらいたら ウォータースライダーのりほうだいで
 だいぶ じかん たっちゃった…

 さーたん さきにいってるのかな?」


  ぷよんっ

       ぷよんっ

*スラタン
「あ! あれは!?」



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*マデサゴーラ
「グハハハハ!
 どうした!? そなた達の力などこの程度か!?」

*アンルシア
「私のシールドを貫くほどの攻撃…
 か…勝てるわけないわ…こんな化物!!」


…ヒック!
ここはそろそろ…
本気を見せなきゃいけねぇかな…

*スラタン
「スラフラーーーーーッシュ!!」

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       !!?


め…目が!
目がぁぁあああああ!!


       \ドロン!/

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あれ、元に戻った…

*スラタン
「やったあ!
 もとの さーたんだ!」


あ、スラタン!?
どこ行ってたの!?
故郷の幻を見てた頃から姿が見えなかったけど…

*アンルシア
「いやいやいや!
 何してんのアンタァァァァアアア!!」

*スラタン
「だってアイツ わるいヤツなんだもん!」

*アンルシア
「今そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?
 前見なさい前!!
 大魔王よ!? だ・い・ま・お・う!!」

*マデサゴーラ
「…ハッハッハ!
 どうやら盟友は力を使い果たしてパワーダウンしたと見える
 これで余の勝利は揺るぎない…

 ハーッハッハッハ!!」


大魔王マデサゴーラ…
創世の力で更に強くなってしまって…

*スラタン
「あれ、わかるの?」


なんだか乗っ取られるのに慣れてきちゃって…
もう一人のボクの意識と共有できるようになってきたよ

*アンルシア
「もうダメ…おしまいよ…」


*マデサゴーラ
「ハッハッハ…おっと!
 いかんいかん…勇者は甦る、何度でも!

 今度こそ回復呪文の暇も与えぬよう、
 余の最大最強の奥義で葬ってくれるわ!!」


最大…
最強の奥義だって!?

*マデサゴーラ
「余の全魔力を解き放つ究極の呪文…!!
 その身に受ければ塵一つとして残らん!!
 これで終わりだ…

 …いや、始まるのだ!!

 余が紡ぐ新世界のいしずえとなることを光栄に思うが良い!!」

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       《マ・ダ・ン・テ!!》



*アンルシア
「いっ…
 いやああああああ!!!」


*マデサゴーラ
「神々は沈黙を続け…遂に勇者は息絶える!
 これぞ余の完全勝利よ!!
 ハーッハッハッハ!!!


 …ハ?」



ごめん…

さよなら…!


*マデサゴーラ
「あっ…

 あぁ!? あの構えは…まさか!?」



       …ブーン…

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       《マ・ホ・カ・ン・タ!》


*マデサゴーラ
「なにぃぃぃぃいいい!!?」


*スラタン
「やったあ!」

*アンルシア
「は…はねかえすだなんて…!!」


全魔力をつぎ込んだんだ…
もうコレを相殺する余力は残されていないはずだ!!


*マデサゴーラ
「そ…そんな…盟友風情に…

 これで余の…理想の夢は…霧散する…



    \ズドォォォォオオオオン!!!/





…凄まじい大爆発の後、大魔王の姿は消えていた

文字通り、塵一つ残さない勝利だった…


その後、
僕らはグランゼドーラに戻り、皆の歓待をうけた

ホーローさんは年甲斐もなくはしゃぎ回ってたっけ…

なんだか王さまに、
そのまま勇者さまとけっこんを迫られそうな予感を察知したのか、
ハナタンがすかさず横槍を入れてくれた…ナイス!さすが我が子!

クロウズ改め転生したシンイくんの行動はまだ謎が残るけど…

こうして、
世界にひとまずの平和が訪れたのでした…



       ―数日後―



心配だった偽の世界は消えることなく、皆元気らしい

こちらの世界に出てきたまんまの魔幻宮殿が気になって、
皆にナイショでこっそり様子を見てきたんだ…


???
「やい、クソガキ!
 とっとと消えねぇと斬り捨てちまうぞ!」

???
「バブー! バブー!」


…ま、魔物同士が争ってる!?
しかも片方は赤ちゃん!?

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同じ仲間をいじめるなんてひどいじゃないか!

*プリーストナイト
「き、貴様は勇者の仲間!?
 そいつは仲間じゃねーよ、いつの間にか居ついてたんだ!

 玉座に我が物顔でふんぞり返りやがって!
 まるで大魔王さまみたいだぜ…」

ベビーサタン
バーブー…」


そうか…キミ、居場所がないんだね…


悲しそうな、
しかしどこか憎しみを浮かべた目で見つめられた僕は、
赤ちゃんの手を、
そっと握った…

 

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飛竜の背中から眺める世界の光景に、赤ちゃんは目を見開いて輝かせていた

あの木々も山々も流れる川も、助け合って世界は成り立ってるんだ

塗りつぶすなんて、もったいないよ…

ベビーサタン
バーブー…」



やがて辿りついた我が家

多くと出会い、色んな声を聞き、異なる考えを受け入れて、
そうやって世界は広がっていくんだ…

キミは理想があると言った…
その素晴らしい理想を実現するんだ!
今度は違う方法でね! キミならできる!

ベビーサタン
「…バーブー?」


キミさえ良ければ、ココにいてもいいんだよ

ココからまた、やり直していけばいいんだ…!

ベビーサタン
「…ハーイ!」

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よろしくね!


       \マデタン/

 

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